大 垣 の 井 戸



  大垣市の水門川沿いの桜の紹介は以前したよね。で、その桜の散策を

 したら、こんなものがひっそりと?ありました。「ぽん」のところでも

 「水」を大切にきれいにしようとしているんだけれど、大垣は「水都」

 と呼ばれていたくらい「水」はきれいで豊富だったんだよ。昔はちょっ

 と穴を掘るとすぐに水が自噴したくらいだったんだよ。

  下の写真についての説明をちょっとするね。

  大体昭和10年頃まではどこの家にも「掘り抜き井戸」があり、路傍

 でも井戸槽があったもんだそうです。わき出る水は、はじめ井戸のもっ

 とも高い第一の水槽(上井戸(かみいど))に充満して、飲食料水とし

 て使われ、そこをあふれた水は第二の水槽(下井戸(しもいど))に注

 ぎ、洗い場として重宝がられていたんだよ。そして捨て水として流れた

 っていうこと。                         

  水温は夏は冷たく、冬は暖かく、年中一定で、夏には家々の井戸槽に

 豆腐やスイカ、ビールにサイダーなどが冷やしてあり、いかにも涼しそ

 うな風情は他所の人々に深い印象を与え、羨望されたんだよ。水は大切

 にしたいものだね。

大垣の井戸